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映画「みをつくし料理帖」出演情報

【オフィシャルレポート】

映画『犬神家の一族』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』など、1970年代から日本映画の黄金期を築き上げ、多数のヒット作を世に送り出してきた巨匠プロデューサー・角川春樹。今年77歳を迎えた角川春樹が、生涯最後の映画監督作品として『みをつくし料理帖』でメガホンをとる。

 

そんな話題作映画『みをつくし料理帖』(2020年秋公開)の第2弾キャスト発表記者会見が8月28日、東京・世田谷の東宝スタジオ内で行われ、主演の松本穂香、この日発表となった共演者の若村麻由美、浅野温子、藤井隆、石坂浩二、そして製作・監督の角川春樹が出席した。

作家・髙田郁による発行部数400万部突破の時代小説シリーズを実写映画化。主人公・澪役の松本は「角川監督からは穂香の感じるままにやってほしいと言っていただき、自由に楽しく演じています。緊張はしますが、私自身が好きな作品ですし、澪が好きなので、その気持ちがあれば大丈夫かな?と思っています」と笑顔。調理場面もあるが「ダシをとったり、米を研いだり。料理人の所作は劇中で出てきますので、プロの方に教わりました」と役作りに余念のない様子で「私自身は料理のスジはあまりないかもしれないけれど、少しずつ教えていただいて、ちょっとは身についていると思います」と語った。

澪の料理人としての才能を見いだした「つる家」の店主・種市役の石坂は、そんな松本に「江戸時代にはアルミなど軽い素材はありませんから、かなり筋肉がつくのではないかと思います。ただコツを掴んで持てば重くはないので、その部分では大分上手くなっているかな?格好は一丁前。そこは流石女優さんだと思います。味の方はわかりませんけどね~」とニヤリ。それに松本は「ありがたいです」と恐縮していた。

澪が“ご寮さん”と慕う元天満一兆庵の女将・芳役の若村は、角川映画『蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜』(2007)の出演を振り返り「その際は反町隆史さんの母親役で、松山ケンイチさんのおばあさん役でした。二人とも立派な役者さんになられているので、私の子供役を演じると立派になる」とジンクスを明かし、松本に向けて「縁起のいい共演なので頑張りましょうね」とアイコンタクトしていた。

 

澪と芳が暮らす長屋の隣人・おりょう役の浅野は「原作小説は一読者として素晴らしいと思っていたので、これは絶対に出演したいと思いました」と思い入れを明かし、角川映画『スローなブギにしてくれ』(1981)で旧知の仲の角川監督については「いかに私を黙らせるかに苦心されているのは伝わります。その中で怒られないようにチョロチョロやろうと思っています」と笑わせた。

重要な役割を果たす戯作者・清右衛門役の藤井は「まさか角川映画に出られるとは思っていなかったので光栄です。角川映画がなければ、僕の10代は色鮮やかではなかったはず。青春時代の感謝の気持ちが一ファンとしてあるので、撮影中は角川監督を喜ばせることができたら嬉しい」と意気込み。撮影現場では過去の角川映画に出演した豪華俳優陣の顔ぶれが揃っていることから「あの人もいる!と息を飲むこともあって、そんな現場が僕の緊張をあおってきてついついセリフも早口になってしまう。もっと落ち着いてふてぶてしく演じることができれば」と嬉しい悲鳴を上げていた。

一方、石坂は自身が出演した角川映画『金田一耕助』シリーズに触れて「“金田一”ではない角川映画に出られるのは一つの節目として嬉しい」と今作への出演を喜び「角川監督は映像も芝居も両方大事にする方。芝居に対しての的確なアドバイスもあって、映像も凝った作りになっている。完成を期待しています」と角川監督にエールを送った。

約10年ぶりとなるメガホンに角川監督は「違和感やブランクも感じていません。こんなに楽しい現場は初めてで、皆さんの演技にもエネルギー以上のものを感じています。撮影が休みになるたびに早く現場に戻りたいと思ったのは初めて」と新鮮な表情。主演の松本については「この作品は松本穂香という女優にとっての代表作になる」と断言し、「周囲の共演者に恵まれていると感じるし、育ててもらっている感じもある。彼女にとって幸せな環境で映画を撮っている。彼女の“けなげで明るく前向き”という素の部分が、この映画に見事に反映されています」と手応えを口にした。 

 

出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 藤井 隆/石坂浩二(特別出演)/中村獅童

製作・監督:角川春樹 / 脚 本:江良 至、松井香奈、角川春樹 原作:「みをつくし料理帖」 髙田郁 ハルキ文庫(角川春樹事務所)

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